水波霊魂学が案内する霊魂研究への旅

霊についての各論各説を比較検討する「霊魂研究」のブログ

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ミニコラム#1 占いは当たりますか(1)霊感の占いなど

「霊感」「霊視」占い、という看板

占いには実践されている方、それぞれの考えや学んできた占いの体系がある様で、さまざまな説明があります。

そういうむずかしいことはさておくとしまして、昨今、お見かけするWeb上での占いの看板に「霊感」「霊視」との文字を見かける機会が大変増えたように思われます。

確かに「霊感」「霊視」という言葉がつくことでより一層神秘的な雰囲気が増すように思われます。ですので占いというビジネスを展開する上では他との違いを打ち出す看板上の言葉の工夫としてやむを得ず言葉を使っているのかも知れません。ただし、できないのにできるというのでしたら問題はありますが…

  

しかし、それ以上に気になるのは、本当に霊感や霊視を用いることができる場合です。この場合、とても霊的な危うさを感じざるを得ません。

  

なお、記事の書き手は占いそのものを否定したいのではありません。過去の一国の運命を左右する判断には各種の占断が用いられておりますし、それによる国や人命を守ろうとした歴史もあるわけですので尊重したく思います。

とはいえ、「霊感」「霊視」など霊的なことを取り上げる際には、当然に霊的な何かの干渉を想定する必要が出てきます。霊的な良いことばかりが関わり、良くないことが関わらない、という都合のいいことはないでしょうから、霊的な働きを扱う場合は、当然、準備と防御が必要になると思われます。そうして考えた場合、「霊感」「霊視」とはどのようなしくみで起こるのか、危険はないのか、などを見直すことが良いように思われるわけです。次に簡潔にしくみを見直してみます。

霊視・霊感のしくみ?

ところで、霊感がある、もっと進んで霊視が出来るというのは実際にどういう背景やしくみが考えられるのでしょう。

  

まず考えられるのは、霊視・霊感が単なる看板上の宣伝文句だけで実際には巧みな話術で誤魔化している場合。たとえばホット・リーディング(事前の情報収集)やコールド・リーディング(対話中の巧みな話術)ほか一般的な事柄を本人の特殊な性質であるかのように伝えるバーナム効果などを駆使した話術によって演出された霊感や霊視(イラスト①の例)

  

つぎに、本当の霊感や霊的知覚ではなく、無意識的な心理の表現、心理的なひらめきのレベルでの直感を大げさに表現した場合。ただし、ことばの使用例としてはこのような直感を霊感と呼ぶこともあるので広い意味では該当しますし、間違いではないと思います。ですが、看板を見た場合にその意味の霊感でいいかどうかという問題は残ります。本来の意味での霊感や霊的知覚ではないでしょう。(イラスト②の例)

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その次ですが・・・ここからは専門的な話になりますので文末に紹介の文献「霊的能力の謎」を参考にして進めます。(わかりにくければ書き手の文章能力の問題です。すみません。)

  

3つめとして、イラスト③に記しましたが、本当に霊感・霊視が可能な場合です。ここではごく簡潔に重要な点のみをお伝えしますが、本当に霊感・霊視が可能な場合、特に「霊能力」と呼ばれるような能力をお持ちの場合は、背景に何らかの霊魂がかかわっているということになります。ご本人はチャクラや指導霊や神仏の御力などその由来やしくみを話されるでしょうが、人間の肉体の中にある霊的身体は本来の十分な活動ができにくいため仮に霊的な知覚情報を得たとしても肉体の脳にきちんと伝えることは困難だそうです。となりますとはっきりとした霊視や霊感を受けたという場合、勘違いや錯覚でなければ何かの技術をもった霊魂の干渉の可能性が高いとのことです。ですので、本当に霊感・霊視が可能な場合はイラスト③にイメージしましたが、何らかの霊魂による干渉の結果となるようです。当然ながら勝手に人の脳に干渉するわけですので道徳的な霊魂によるものとはいえません。

  

最後の一つとして、きわめて稀な例ではありますが、こういうこともあるということを上げておきます。イラスト④になります。これは霊的身体を強化し、高貴な霊魂の指導の下、正確な霊的情報を受けた場合です。これがなぜ「きわめて稀」かというと、霊的身体の強化は、おそらくどなたも実施されていないからです(後述「神伝の法」の霊的トレーニングは数少ない強化の方法となります)。そして霊的身体の強化が為されていなければ、高貴な霊魂の視覚に映ることは相当にむずかしいようです。

  

よく尋ねられるのですが、気持ちを明るく前向きにした場合は?とのことですが残念ながら霊的身体は何も変わらないようですし、よく言われる「波動を上げる」ための推奨行為も心理的にはプラスになるのかもしれませんが、霊的身体にはやはりほとんど関係しないようです。仏教でも人のこころはコロコロ変わって安定しないという反面、霊的身体はなかなか改善するものではないところを踏まえますと、われわれの心理が霊的身体そのものではないのに、心理のあり方が霊的状態を表していると過度に読み過ぎた結果の誤解であると言えます。残念なことですが。

本題にもどりますが、占いの是非を問うているわけではありません。しかしながら霊感・霊視を用いるとする看板をお見かけする機会が多くなってきたため、霊感・霊視についてのそもそものしくみについて表してみました。錯覚や宣伝文句ではなく、実際に霊視や霊感という現象があった場合、霊的にどうなのかをご自身で検討され判断されることを願います。

最後に今回の記事の参考としました文献を紹介して終わりとします。

※霊的能力についてのしくみを解説したもの「霊的能力の謎」     

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霊的能力の謎 - 霊能力者、霊媒の真実 (MyISBN - デザインエッグ社)

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※霊的身体の強化について興味のある方は下記リンクの「霊的トレーニングについて」を参照下さい。

(つづく)

 

最後までお読みくださりありがとうございます。

このミニコラムのテーマは続きを予定しております。
みなさまの参考になれば幸いです  *1

 

つづきは、もし霊魂がかかわっていたら、についてです。

 

 

 

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*1:本記事は契山館に所属し水波霊魂学を学ぶ、いまだ学修途上のメンバーによるものです。したがいまして内容は会の公式な見解ではありません。書き込み者の自由な書き込みを期待する為に、内容については原則として会は干渉していません。誹謗中傷など、誤解を受けるような部分がある場合等を除き、書き込みをする人達の見解を掲載しています。

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